初めてLEDスクリーンを選ぶ際に知っておきたいポイント

LEDスクリーン購入ガイド

1. 使用用途を明確にする

LEDスクリーンは、用途によって必要な仕様が異なります。以下の用途を考慮して選択してください。

屋内使用

屋内向けLEDディスプレイは、比較的近い距離から視聴されるため、高精細な表示が求められます。明るさも屋外に比べて抑えられており、目に優しく鮮明な映像を提供します。

適用シーン:商業施設、会議室、学校、イベント、展示会 など。

屋内LEDスクリーン

屋外使用

屋外向けLEDは、直射日光の下でも視認できるように高輝度設計がされています。防水・防塵性能を備え、天候の影響を受けにくいのが特徴です。

適用シーン:看板、コンサート、スポーツイベント など。

屋外LEDスクリーン

特殊型LED

キューブ型、球体、キネティック、円形や曲面、床面など、自由なデザインに対応したLEDディスプレイ。没入感のある映像表現や、タッチ機能を備えたインタラクティブ型もあります。

適用シーン:展示会、ショールーム、インタラクティブフロア など。

特殊型LED

透過型LED

透過型LEDディスプレイは、LEDランプ同士の間が透明になっており、採光を確保できるのが特徴です。建物の内側に設置することで、屋外広告の申請が不要になり、コストや手続きを削減できます。また、高輝度設計のため、日差しのある昼間でも視認性を維持できます。

適用シーン:建物の窓ガラスなど。

透過型LED

2. ピッチサイズの選定

Pixel Pitch(ピクセルピッチ)は、LEDディスプレイの隣接するピクセル間の距離(mm)を指し、数値が小さいほど高解像度になります。

  • 屋内ディスプレイ:P1.2~P2.5(近距離視聴向け)
  • 屋外ディスプレイ:P4.0以上(遠距離視認向け)

ピッチサイズの選定

3. 解像度(Resolution)

解像度はディスプレイのピクセル数を示し、「横×縦」のピクセル数で表されます。

例えば、1920×1080(フルHD)は約207万ピクセルの解像度です。

解像度

4. 画面サイズ

一般的な液晶LCDモニターは、画面の比率(4:3、16:9、21:9 など)やサイズが決まっていますが、LEDビジョンはパネル(モジュール)の組み合わせによって構成されています。

そのため、LEDビジョンは画面サイズのレイアウトを自由に変更でき、サイズの制限がないため、大型ディスプレイにも適しています。

5. 明るさ(輝度)の確認

  • 屋内:通常800~1500 cd
  • 屋外:5000 cd 以上を推奨

明るさの確認

6. メンテナンス性

  • フロントメンテナンス:前面から修理・交換可能
  • リアメンテナンス:背面から修理・交換可能
  • モジュールの耐久性:防水・防塵性能(IP等級)を確認

7. 接続とコントロールシステム

コントロールシステムの互換性や、最大ケーブル長さを確認しましょう。特に距離が80メートルを超える場合は光ケーブルが必要になることがあります。